読み聞かせ絵本紹介⑰

絵本読み聞かせ

 「ぼくはなきました」(くすのきしげのり・さく 石井聖岳・え 2019年3月31日東洋館出版)は、“学校がもっとすきになるシリーズ④”である。作者のくすのきしげのりさんは、元小学校の教員で、現在は児童文学作家としてご活躍である。元小学校の教員だけあって、様々な絵本の中では、子ども達の様子がよく観察されているし、「学校」という場での様々な出来事がわかりやすく描かれている。本書では、自分のよいところを見つけるという課題に困るそうたの心の内が見事に描かれている。そうたの心の移り変わりが、「あたらしい けしゴムを みながら かんがえました。」「けしゴムを にぎって かんがえました。」「けしゴムを ぎゅーっと にぎって かんがえました。」という表現で表されるところは秀逸。子ども達は、「学校」で1日の多くの時間を過ごす。だれもが順風満帆な学校生活を送っているなんてことはないはず。いや、みんなそれぞれ、その子なりの悩みがあるだろう。そうたのように、自分にはいいところがないと思う子も少なくないだろう。この1冊に触れることで一歩前へ進むきっかけを得られる子もいるかもしれない。

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