ギャラリートーク&絵本Live Day 2024.3.30

絵本原画展

 糸井文彦「絵本原画展・作品展@絵ほんcafeラバーズスクレート~絵本をひらけば世界が広がる~」最終日の2024.3.30(土)の10:30~“ギャラリートーク&絵本LiveDay”を行いました。今回は、絵本専門士同期の坂本ゆかりさんをお迎えしてのトークセッションです。ぼくにとっても坂本さんにとっても初めての試みで、どうなることか・・・。とか言いながら、事前にLINEで軽~く、こんな感じでいきましょかくらいの打ち合わせとも言えないようなやりとりで当日をむかえました 。1週間前には、絵本LiveDayと称して、ぼく1人でのイベントをして、だいたいのイメージは掴めているし、何よりも今までいろんなイベントでご一緒させて頂いた坂本さんという心強い仲間がいてくださいます。読み聞かせは絶品ですし、参加者や会場の雰囲気を察知してのユーモアある対応力を見てきていますので、何の心配もしていませんでした。唯一、不安だったのは参加者の方々が集まってくださるかということだけです。前回は、定員を超える約26名のご参加を頂き、今回も開催間近になり定員が埋まりました。キャンセルがありながらも、駆け込みで申し込んでくださった方々があり、定員通り約20名強にお集まり頂きました。感謝です!

 さて、前置きが長くなっていますが、本編はというと、まずは簡単に自己紹介をしてから1冊目の絵本、ぼくの最初の絵本「おじいちゃんのイカ」(文芸社2017年)を読みました。これは知っていてくださる方もわりと多いのですが、みなさんが真剣に聞いてくださる様子がとても嬉しかったです。読み終わった後には、坂本さんが的確な質問を挟んでくださり、絵本ができたきっかけやその背景などを話させて頂きました。

 次はせっかくなので坂本さんにも読んで頂こうということで、くじらシリーズの「くじらのおにぎり」(ニコモ2023年)・「くじらのカレー」(ニコモ2022年)を続けて読んで頂きました。これが、さすが!という読み方。自分の絵本を多くの参加者に向けて、目の前で絵本専門士仲間が読んでくださるという贅沢な時間。自分で読むのとは全然違うし、一参加者として聞いていると誰か他の人が作った絵本のようにも感じる不思議な体験でした。そして、他の絵本とは違う作り方、折り紙でのコラージュ作品であることの紹介もさせて頂きました。

 また、絵本以外の詩画作品や、毎年、クラスの子ども達に送っている干支の絵を描いた年賀状や暑中見舞いに描いている作品の話も坂本さんが自然な形で引き出してくださいました。そうこう話していると、時間はもう後半。コロナ禍の時にできた歌絵本「まっさらな空」(ニコモ2021年)をギターで弾き語りました。直前にややこしい絵本のめくりを坂本さんにお願いしましたが、ばっちりでした。ありがとうございます。

 ここからは一気にラストまで駆け抜けていきます。いよいよ新作「嵐電のってこ!」(ニコモ2024年3月)についての話です。原画を和紙に描いていること、モデリングペースト(盛り上げ剤)を塗って敢えて紙を凸凹にしたり、立体的な効果を狙ってみたりしたことを話しました。そして、テキストはラップ調に韻を踏んで組み立てたことなど、チャレンジグな1冊だと紹介しました。そして、前回に続いて2回目(参加者の方は初めて)となりますが、スマホからブルートゥーススピーカーに音を飛ばし、YouTubeで見つけたフリートラックに乗せて(リズム感悪いのでうまく乗れない、ずれてる、微妙、なんかおかしい・・・でも楽しいからいい)原画の前を移動しながらラップで歌い聞かせをしてしまいました。

 さあ、いよいよラストは、随分前に作った一曲ですが、1年間、一緒に過ごした子ども達へ贈る歌、これからの成長を願う、応援する歌である「いっぽいっぽ」をギターとハーモニカの演奏で気持ちを込めて歌いました。

 という流れで(たっくさん割愛していますが)1時間強のトークセッション&絵本Liveを終えました。本当にとっても楽しくあっという間でした。どんどん調子が出てきたので、まだまだしゃべれる!歌える!という気持ちになりました。こんな気持ちになれたのは、まずは、本当に臨機応変に、そして、ぼくに、参加してくださったみなさんに、温かく接してくださった坂本ゆかりさんのおかげだと心より感謝しています。そして、遠方からお忙しいところ集まって頂いた参加者のみなさん、絵ほんcafeラバーズスクレートのみなさん、好きなことを好きなようにさせてくれて手伝ってくれた家族、忙しくて実際には来られなくても、いろいろな場所からいろいろな方法で応援してくださったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。こうして初の試みであった自分主催での2DAYSのイベントを無事に終えることができました。また、今までにない新たな経験、そして、新たな出会いがありました。また、一歩前へ進んでいけます。

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