たかだしんいちさん絵本原画展

鑑賞

~2024年GW日記①~

 4月29日(月)たかだしんいちさんの絵本原画展を見に大阪府枚方市にある御殿山生涯美術センターへ。たかだしんいちさんには、昨年秋に神戸で行われたくすのきしげのりさんのイベントに絵本専門士として参加させたて頂いた際に初めてお会いし、ほんの少しだけお話しさせて頂いた。短い時間であったが、とても気さくな感じで温かいお人柄が感じられ、もっとお話ししたいという気持ちになったものだ。その後、何度も関西に足を運ばれていたことは知っていたが、なかなかタイミングが合わず今回の原画展、しかも最終日に滑り込んだのだ。原画を鑑賞していると、学芸員さんがお声がけくださり、お話させて頂くと、なんと、先ほどまでご本人がいらっしゃったとのことだった。残念。しかし、その後、原画の搬入のお手伝い等に関わっておられた絵本専門士仲間によると、ぼくに会いたいとおっしゃってくださっていたそう。なんとも嬉しいことではないか。ぼくのSNSもチェックして頂いているようなので、きっとまた会えるだろと、勝手に確信している。

 

 さて、肝心の原画についてだ。第一印象。とても温かい雰囲気がなんとも言えない。親の気持ち、子の気持ち、親子の触れ合いがほのぼのと描かれており、原画を見ていると本当に声が聞こえてきそうだ。そうそう、忘れてはならないのは人間ではなくぶたの親子なのだが、この雰囲気が本当にかわいい。シンプルなフォルムで描かれているからなのか、なんの違和感を抱くことなくお話に入っていける。そして、その背景のディテールはリアリティーがあり、さらに楽しめる要素が満載だ。あと、全体の雰囲気を醸し出している淡い色使いが何とも素晴らしい。創作について色々聞いてみる機会があると嬉しい。

タイトルとURLをコピーしました