「おむかいのやっちゃん」創作記録①

絵本創作

 今回は、「おむかいのやっちゃん」(文・絵・糸井文彦・2020年5月15日・ニコモ)の創作の裏側についての紹介。登場するのは、第1作「おじいちゃんのイカ」の主人公“文太”と、文太の家のお向かいに住んでいるやっちゃん。そして、犬のブンタだ。既に知っている方もおられると思うが、文太≒著者(私・糸井文彦)だ。では、早速始めてみよう。

 冒頭で紹介している文太の大好物のにんじん。これは本当。幼稚園の頃は本当に大好きだったことを覚えている。特にカレーに入っているにんじん。それ以外も大好きだった。本文にも書いたが、「かわった子やなあ。」かもしれない。一方、私の母は苦手だったみたい。それが、P4のエピソードにつながっているのだ。

 そして、おむかいのやっちゃん。いくつ年上だったのかは正直覚えていない。本文にも書いたが、けっこうやんちゃなお兄ちゃんで、めちゃくちゃすばしっこく、そして、まあまあ意地悪もされていたみたい。でも、やっぱりやっちゃんと遊ぶのは楽しくでどこか憧れがあったのは事実。本当にザリガニつりやクワガタとりはすごかった。ちなみに、クワガタのことを“げんじ”と言っていた記憶があるが、これってどれくらいローカルなことなんだろう?それとも地域によっては使う言い方なんだろうか?“げんじ”っていう呼び方をしていた人がいたら是非教えて欲しいです。

 P.12から出てくる秘密基地!これは本当に思い出深い。幼い少年にとってはたまらない空間だった。この感覚が未だ残っているのか、今現在の4畳半の自分の趣味部屋はまさしく秘密基地かもしれない。その秘密基地で、絵本を創り、ギターを弾き、好きなものを好きなように置き、DIYで板壁風にし・・・めちゃくちゃ大事な空間だ。秘密ではないけどね・・・。

 P.15で文太がやっちゃんのお父さんがもらってきた子犬を抱いている場面。これは、実際に残っている写真をもとに描いた1ページ。この絵本を描こうと思った時に、絶対に入れたいと思った1ページだ。さて、この子犬もこの絵本の中では、とっても重要なポジションにいる。だって、名前はブンタだ。

 さあ、まだまだ書きたい裏話はあるが、第1回目はこのあたりにしておこう。また、次回を待って頂けると嬉しいです。

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