「おじいちゃんのイカ」創作記録②

絵本創作

おじいちゃんのイカ 創作記録⓶

 さて、「絵本」なるものを創作するのは初めてのことである。おじいちゃんとの触れ合いの記憶を記録として残しておきたいという思いから始まったわけであるが、幸いなことに様々なシーンが次々に思い浮かんでくるのだ。その多くは、キラキラと輝いている夏の記憶だ。八幡神社での蝉取り、海水浴、畑での夏野菜の収穫、そして、白いヘビとの遭遇・・・。それは、まさしく自分の幼少期の原風景となっているものだと感じることとなった。こうして改めて様々な思い出に浸るのは、ある意味簡単だ。しかし、これを「絵本」という形にしていくのはなかなか難しい。バラバラの思い出をひとつのストーリーとして紡いでいく、いやそれだけではない。ページ割も考えていかなければ絵本としては成立しない。40年近く使ってきた脳みそであるがほぼ初めての思考を重ねることが課されている。これは、簡単な作業ではないがなかなか面白いもので、一歩進んでは二歩下がり、また少し進んでは考え直しということを繰り返していったのだ。そして、ストーリーの中で絵にしたいワンシーンを思い描いていく。頭の中のイメージを白い紙面に写していくことの難しさを感じながらも楽しんで描いていくことができた。結果的には、入れ込みたかったシーンを割愛もした。こうして出来上がったたった1冊の絵本が「おじいちゃんのイカ」なのだ。まだ、出版に至る話までは届かなかった。続く。

 

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